第87回開校記念式典
卒業30周年(高校32回卒)記念事業:母校愛のリレー
2010年4月24日・母校体育館
開校記念式典
学校長、同窓会長のお話のあと、図書費などが32回卒業のみなさんから寄贈されました。在校生の後方の席には120名あまりの32回卒のみなさん。式典の前後は再会を喜びあっての談笑が続きました。
「うち(の子)はいま3年せ。」「ちっとも勉強しなんで、へえいけねえわ」
記念事業:母校愛のリレー
32回卒業のみなさんが企画したのは、仲間全員による、文字どおりのリレー。ひとり1キロを走って各自ビデオに撮り、それを編集して総延長379キロの壮大なドラマにして在校生へのメッセージにしようという趣旨です。
暗転したステージのそででは、仕事に家事に忙しいなか、郵送されて来たたすきを前にとまどう同期生、などの姿が32回生出演の寸劇が始まります。みなさん芸達者!八代亜紀の歌をバックに居酒屋で語り合うシーンなどはまさに迫真の演技でした。
ひとり1キロの映像の前後には現役のみなさんの将来の夢や希望も紹介。つきたい仕事、行ってみたい場所など。「愛する人を守りたい!」という女生徒もいて、それは頼もしいこと。リレー映像は家族の協力をあおいだり、各クラスごと、職場の縣陵出身者、クラブの仲間と一緒になど、申し合わせて集まって収録したりしたもの。そしてもちろん東京同窓会のメンバーでも連絡を取り合って撮影されました。バックに流れる曲は当時のヒットメドレー。
総距離が378キロに達していない、「病気で走れなかった人」「天国で応援してくれてるヤツ」の分もかわりにみんなで走ってつなげたそうです。ひとり1キロ・ランの映像は松本、長野県、日本を超えて世界各地からのものもあり、画面が切りかわるたびにギャラリーから歓声があがります。
ひとりあたり数秒でありながら、人数分の人生をそこに映し出していました。
最後の1キロは、リアルタイムのライブ中継。あがたの森のむこうから一人の男が走ってきて校庭を一周。途中で立ち止まって息を整えてはまた走り出すその男こそ、昭和54年度 県陵陸上部部長、吉江幸彦さん。
1974(中学1年) 全日本中学生陸上選手権大会(国立競技場)1年男子100M優勝
1974・75・76 中学陸上競技大会 男子100M 3年連続長野県チャンピオン
1979(高校3年) 滋賀インターハイ4、00Mリレー1600Mリレー出場。
1600Mリレーは北信越大会 大会新記録で優勝
輝かしい実績を持つ彼が現役生の伴走をともなって会場に入って来ると、大きな拍手が。そのまま壇上にかけあがり、”滝のような汗をぬぐおうともせず、在校生へ熱いメッセージを送りました。
「近ごろの応援練習がこわいなんてあまい、あまい。昔はコワイなんてもんじゃなかった!」
ということで、昔の恐怖の応援練習を在校生を前に実演。巨大な応援旗はためくもと、コワモテ応援団がにらみをきかす。「ぼやぼやしてんじゃねえ!」などとどなられながら応援歌を歌うあの体験はみな一生忘れないはず・・。そしてそういう経験がちょっと自慢でもある・・。
年々大掛かりになりつつある愛のリレー。32回のみなさんは、みずから何かに挑戦してみること、そのありのままを見てもらう方法を選びました。その姿は在校生に強烈な印象を残したことでしょう。(KENRYO-TOKYO.NET:T.SAHARA)
興奮と感動のうちに愛のリレーのスケジュールも無事終了。午後は会場を美ヶ原温泉にうつし、32回卒のみなさんの懇親会が行われました。