<特別寄稿>
松本山雅FC、J1昇格によせて

ついに松本のプロサッカーチーム、松本山雅が10月にJ1昇格を決めました。1975年に北信越リーグ加入、10年にJFL、11年に元日本代表松田直樹選手の招聘、12年にJ2とその実力をつけ、J2参戦3年目の本年、12→7→2位と史上最速でのJ1昇格を果たしました。1965年創部。来年50周年を迎える歴史あるチームです。

そんな山雅をなぜ東京同窓会のサイトで紹介? 実は山雅の前身は我らが母校、県陵サッカー部OB主体クラブチームなのです。チーム名の山雅(やまが)は当時選手が集っていた喫茶店の名前というのは有名な話ですが元々のメンバーが県陵OB達だったというのはあまり知られていないようです。
歴史を遡れば、我が校初代小松武平校長が大のサッカー好きで校技をサッカーと制定。通学用の制靴もサッカーシューズとし、英国サッカー理念研究から県陵三大精神を創出したという話を聞いたことがありますが、我々県陵の校技サッカー、その精神を持つ県陵OBチームを前身とする松本山雅には県陵三大精神、県陵魂が脈々と引き継がれているといっても過言ではない、、、のです。(相当無理矢理。むしろ過言か。笑)

そんなわけでそれを知ってか熱狂的山雅ファンの中には県陵同窓生が大勢います。県陵フェイスブック1200人を通じて知り合った県陵出身山雅サポーターの熱い思いに感化され、私も東京から帰省、初めて松本のスタジアム、アルウィンを訪れた際は、県陵後輩A君がチケットを手配、後輩B君が地ビールを販売、信毎社員の後輩C君が号外を配布、後輩D女史がスタジアムアナウンスを務めるなど松本山雅の運営に今でも県陵同窓生たちが密接に関わっていることに驚嘆歓喜。おりしも、「先輩、この山雅タオルは買わなきゃだめですよ。」と教えられ購入したスタジアムでサポーター皆が掲げるタオルにはチームスローガンOne Soulの文字。これは県陵魂のことなのでは?と熱い思いが交錯したほどです。

地元松本では圧倒的人気の松本山雅。J2ホームゲームの平均入場者数が6,400人程であるのに対し、山雅は12,000人強とほぼ2倍の差をつけてのダントツのサポーター集客力を誇ります。松本市民の熱い思いは、故松田直樹選手の魂とともに、その背番号3を引き継いだ元日本代表で松本市出身の田中隼磨選手とともにOne Soul。山雅と県陵との強い絆を誇りに郷土チームと母校を魂持ってこれからも応援できればと思います。
(38回生 丸山 晃)

11月1日、アビスパ福岡との試合に勝ち、J1昇格を決めた松本山雅FCの公式サイト