校歌『若き我等』
高野辰之 作詞
 
風が十字に荒ぶれ狂う
信濃の真中松本平
此の地に身を置き胸差し出だす
若き我等は体も強し
若き我等は心も強し
 
西に聳ゆる北アルプスに
朝日の輝き夕日のにおい
ふりさけ仰ぎて光に生くる
若き我等は望みも高し
若き我等は理想も高し
 
かの犀川の流れの如く
夜昼わかたず淀まず止まず
正しき方へと歩みを運ぶ
若き我等は誓いも堅し
若き我等は覚悟も 堅し
 
おのが力に伸び得る時ぞ
いざいざ我友学びに励み
行手に明るき天地眺め
若き我等は努めをおえん
若き我等は事なしおえん

『県陵祭記念歌』

萩原邦彦 作詞

秋立ちそむる筑摩野の
小梢をわたる風冴えて
今ぞ実れるこの成果
あゝ我等の縣陵祭


先賢の書を胸に秘め
霊峰槍を仰ぎつ
固めし基君見ずや
あゝ我等の縣陵祭


空を翔けゆく若き血は
わが学び舎に高まりて
ほだの聖火の燃ゆる時
あゝ我等の縣陵祭




『健男児』


県が丘の健男児
千古揺がぬアルペンの
威風を示す時ぞ今
振るえ振るえいざ振るえ


厳冬猛火の練習に
必勝の自信我にあり
力を示す時ぞ今
振るえ振るえいざ振るえ


質実剛健団結の
我が応援の神明は
天に居まして見ますなり
振るえ振るえいざ振るえ




『信濃健児』


信濃健児は昔より 律儀廉恥を重んじて
剛毅敢為の性に富み 卑怯柔惰を恥ずるという
世の文明は進めども 改むべしや此の遺風


学問知識修むるは 我が身の基礎を造るあり
ただ学生の本領は 互に切磋琢磨して
急がず倦まず怠らず 勉強するにあけぬべし


日本群山見放れば 雪の衣に雪の肌
雄姿高潔比類なく 静かぬ国の鎮めにて
尊く立てる山こそは これ我が校の徽章なれ




『天下の県陵』


時は至れり今処に
日頃の技倆を示さんと
県陵健児の血はほと走り
此処に立ちたる我が選手


勝利を告ぐる鬨の声
天下の健児と仰がれて
県陵台上月影清く
輝くアルプスその功績




『ラララ』


勝つのは受け合い筑摩の社
ララ・・・・・・・・・・
昨夜お告げがあったぞよ


締めたバンドにゆるみはないか
ララ・・・・・・・・・・
昔しゃかぶとの緒を締めた


アルプの徽章に映ろう緑
ララ・・・・・・・・・・
君が勝鬨待つ青葉


一度のキックでゴールの中へ
ララ・・・・・・・・・・
球に文句があるじゃなし

『朝に仰ぐ』


朝に仰ぐアルペンの 白き冠の姿哉
夕べに望む筑摩野に 光さやけき月の影
秀麗の地に鍛えこし 勝利も固し我が選手


県が丘の丘の上 響くキックや夕雲の
紅深き西の空 我等が立てし功績の
高き姿のそれに似て 嶺々とそびゆる槍の峰


血汐は踊れ今は又 我等が待ちし晴れ戦
寄せなば寄せよ幾万の 敵はあれども我に又
鍛えし剣弓矢あり 挙げて帰らん勝鬨を




『勝利の叫び』


尖光きらめき我胸おどる
アルプス晴るる緑の空
我等は勝てり我らが選手
高く叫べよ此の意気を


空にどよめく勝利の叫び
見よや頭上の大旗を
我等は勝てり我等が選手
死すとも守れ此の栄を




『起て健男児』


あゝ聖獄の健男児
熱血たぎる若人の
力を示す時ぞ今
いざ戦わん健男児
いざ戦わん健男児


臥薪や此処に幾春秋
汗と涙で鍛えたる
力を示す時ぞ今
覇業を遂げん健男児


青史は既に九十余年
新興健児の意気高し
蛟竜は既に淵を呑む
あゝ県陵の健男児
あゝ県陵の健男児




『覇権の剣』


槍峰おろし身に浴びつ
白樺香る県陵に
基定めて九十余年
飛躍の時は今なるぞ


刻苦研鑽他念なき
剣のさえを誰が知る
若き歴史を飾るべく
我校一千血は燃ゆる


覇権の剣握るべく
臥薪や此処に幾春秋
過ぎし恨みをそそぐべく
いざやかぶとの緒を締めよ




『燃ゆる制覇』


剣戟の響きに踊る
友よ見よ我等が血汐
胸に理想の若草萌ゆる
いざや行かん我が県陵軍


制覇の力に燃えて
友よ聞け我等が希望
胸に勝利の雄叫び期して
いざや進まん我が県陵軍


黎明の孤城に歌う
アルプの嶺勝利に映ゆる
若き正義の力は強し
光り輝く我が県陵軍