啓江さん、ありがとうございました。
18期 久保田昇子
11月28日、文化放送ラジオから中嶋啓江さんが亡くなられたというニュースが飛び込んできました。
「えっ。嘘でしょ。」と信じられない思いでピュアハーツのホームページを見ると残念ながら本当の事でした。
本当にショックな出来事で、その晩眠れませんでした。
東京同窓会でも色々お世話になっています。
県陵レディース主催の東京湾クルーズの時、ほとんどボランティアみたいな金額で本当に申し訳なかったのですが、出演を快く引き受けて下さり、素晴らしい歌声を聞かせていただきました。気さくで明るいお人柄にも触れ参加者の方々にとても感謝されました。
啓江さんの歌声に部屋のドアの外からも中に入りそうになる人がいて、県陵レディースの役員がドアを抑えていた風景が思い出されます。
次の年の東京同窓会の懇親会でゲスト出演していただき、いつもならざわつく会場が、静かに啓江さんの歌声に耳を傾けていたのが印象に残っています。
私個人としましては、中島啓江さんの率いる合唱団に少しばかり参加させていただき、楽しいひと時を過ごさせていただきました。たまたま還暦のお誕生日の日が合唱団の発表会の日で、発表会の始まる前に楽屋裏で私のために小さな声で「ハッピーバスデイトゥユー♪」を歌っていただきました。啓江さんの大きな柔らかい手で私の手を包みながらのサプライズに幸せを感じるひとときでした。もちろんこれらすべては岡田さんのお力添えのお蔭です。
また、毎年銀座博品館で行われているコンサートは私の楽しみの一つでした。
啓江さんの歌は心が有りました。暖かくて優しい心がそのまま歌になり私達に伝ってきたのだと思います。あの歌声が、そしてトークがもう2度と聞けないと思うともう寂しくて寂しくてしかたがありません。
今、またラジオで大竹誠さんが中島啓江さんの思い出話をしています。
岡田さんも書いていらっしゃいましたが、啓江さんもご自分が亡くなってしまったことが信じられないのではないでしょうか。「あれ! 私どうしちゃったんだろう。」ってつぶやいていらっしゃる姿が目に浮かんでしまいます。
啓江さん、色々大変な事が有って、必ずしも幸せな事ばかりではない人生でしたが、あなたはそういう事をあまり周りの人に感じさせないくらい明るく、思いやりのある、優しい方でした。まだ志半ばでたくさんやりたい事があったと思いますが、大好きなお母様のそばで、いっぱいいっぱい好きな歌を歌ってください。
心からご冥福をお祈りいたします。
中島啓江さんを悼んで
高校31期 大野 奈美
あまりに突然な中島啓江さんの訃報を聞き、俄かには信じることができず、ただ驚くばかりです。
中島さんの所属事務所社長34期岡田さんはじめご親族、関係者の皆様に、心よりお悔み申し上げます。
中島さんに初めてお会いしたのは、県陵レディース企画のクルージングの時でした。
素晴らしい歌声に感動した私達31期は、東京同窓会のゲストとして中島さんをお招きしたいと切に願い、そこから中島さんとの交流が始まりました。
花てまりで開かれた中島さんのバースデイパーティに皆でお邪魔したり、博品館のコンサートで中島さんの見事な歌に聴き入ったり・・・。今振り返ると、それはとても心豊かになれる贅沢な時間として、大切な想い出になっています。
34期岡田さんのお力添えのおかげで、31期が幹事を務めた2008年東京同窓会で中島さんのミニコンサートが実現しました。中島さんは軽妙な語りと見事な歌で、会場の皆さんを楽しませ、また深い感動を与えてくださいました。県陵をまるでご自分の母校のように思ってくださる温かいお人柄にも魅了されました。
中島さんの歌声を聴いていると、なぜか涙を流している自分に気が付くことがありました。卓越した歌唱力に圧倒されながら、とても安心できる何かに包まれているような、そんな感覚になったのです。
その後中島さんの著書を拝読し、これまでにたくさんの苦しみや悲しみを経験されていらしたことを知りました。辛い体験を乗り越えた中島さんだからこそ、傷つき弱くなった心を優しく包み込み、癒してくれる力を歌に込めて、私達に届けてくださっていたのだと思います。
まだたくさんの人々が中島さんとその歌声を必要としているというのに、こんなにも早く逝ってしまわれるなんて、残念で仕方ありません。
中島さん、今頃は最愛のお母様と再会されていますでしょうか?
「千の風になって」のように、全ての苦しみから解き放たれて、自由に空を駆け巡っていらっしゃるでしょうか?
今はただ心から感謝の言葉を捧げるばかりです。たくさんの優しさと感動を、ありがとうございました。
どうぞ安らかにお眠りください。
高31回 福井順
県陵東京同窓会第42回懇親会(高31回担当)のコンサートにご出演くださった中島啓江さんが、57歳の若さでご逝去されました。
私達は実行委員としてその暖かいお人柄に触れ、当日は300名の同窓生が、胸に迫る歌声と語りにしばし時間を忘れました。
所属プロダクション社長である高34回岡田さんには本当にご助力をいただきました。
このたびの突然の訃報には、本当に言葉がありません。
深く刻まれた中島啓江さんとの思い出が、はっきりと蘇って来ます。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。